ジーラ・ウルリッヒによる展覧会案内
「私のために」
深い緑と濃いオレンジに囲まれた、
奇妙な、揺れる線、ひたすら求めて進む線、軽くなぞる線
キングブルーからホワイトの中でなく、
油絵具の色の狂宴
画家が成し遂げた異文化はどんな影響をもたらすのか
東京とベルリンを股にかける画家がカンペールにやってきた
その作品は円熟した生の表現であり、
絵画的に徹底した文化の中で混ざりあい
その対立して異なるが故に輝いて見える
秩序に向かう自由、
一つの絵が千以上の言葉を持って、
カンペール城では、あなた方を
見る者に強い印象を与え
魅力あふれる絵画の旅へと誘う
展覧会企画主宰・ジーラ・ウルリッヒ(訳・田中悦子)